今井智大と原子力(その8:原発の5重の壁)
かいかい、今井智大っす。ともにゃんって呼んでくれよな。玄人は"にゃん"って呼んでくるぜ。
さておれっちの原子力シリーズももう第8弾。知らない人は最初から読んでくれよな。
imaitomohirokun.hatenablog.com
今日も復習からっす。
原子炉には自己制御性っつー性質があるっつーお話で、原子炉出力が高いと水の減速材の効果が弱くなるのに加えて、陰キャウラン238の興奮で中性子をたくさん中性子を吸収しちまうもんだから、核分裂が起きにくくなるわけだ。
出力が低いとその逆だったな。
今日はその続きなんだけどよ、いくら自己制御性があるからって、何かがどうにかなっちまって、放射性物質が漏れちゃうことねーの?って思うよな。
そのために、原子力発電所ってのは、放射性物質を閉じ込めるいろんな対策をしてあんだわ。それが5重にあるもんだから、5重の壁なんていったりするんだぜ。
じゃあその5つを今日は紹介していくぜ。
1つ目の壁は、みんなおぼえてっか?再転換した二酸化ウランを焼き固めてペレットにするって話。物質を焼き固めてっから、それがもう漏れ出さないための壁っつーわけ。
2つ目は、もう想像ついちゃうよな?燃料棒の管だわ。ペレットを管にいれてるんだから、それ壁っつーわけ。ペレットからでちゃう若干のガスも閉じ込められるっつーわけ。
3つ目は、これもみんなおなじみの圧力容器だわな。原子炉の圧力容器っつーのは、超頑丈にできてるわけ。15センチ以上もある厚い鋼鉄でできてんだぜ。
4つ目は、圧力容器をおさめる格納容器だわ。これもここまで学んできたみんなならわかってんだろ?これも厚い鋼鉄でできてんだ。
5つ目、これが一番外側なんだけどよ、原子炉建屋っつーまあほぼ建物みたいなもんだわ。これは厚さが1m~2mもある超頑丈な分厚いコンクリでできてんだわ。しかも、これ自体を頑丈な地盤に建てちゃうんだぜ。もちろん耐震性も抜群で、普通の建物なんかより何倍も地震に強いんだわ。
この5重の壁は、今まで原子力シリーズ読んできたみんななら、まー簡単だっただろ。
で、この壁のおかげで仮にペレットから漏れ出して、燃料棒からもれだしても、3つ、4つ、5つと壁があるんだから、絶対放射性物質は外に逃さねぇって構造なんだわ。
おれっちも5重の壁には抜群の信頼を寄せちゃってるぜ。
だってよ、2重ぐらいの対策は普段でもやることあるぜ?
空港まで行くとして、電車止まったときのためにバスも調べとこうみたいなやつな?あんだろ?
でも5重もするか?wwwしねーわ。
だから5重もあれば原発は絶対安全なんだわ。
と思ってたんだわ。3.11までは。
おれっちあんとき大NAGOYA帝国にいたんだけどよ、そのあと東京に住んでる友達に、原発の放射能ってヤバイの?みんな逃げ始めたっつーメールがきたからよ、
「原発っつーのはよ、安全のために5重に対策してあるんだぜ?おれっち詳しいからわかるけど絶対に漏れるわけないんだわな、だから安心だがやー」っておれっち自信満々に返信したんだわ。
そしたら、え?なんか今、原発が、爆発したけどみたいなこと返信でくるわけ。
何いってんだこいつ?度重なる余震でついに気も狂ったか?と思ってテレビつけたらほんとに爆発してんのなw
夢かと思ったぜ。
ありゃひどかったな、5重の壁なんて全部木っ端微塵よ。あれは結局水素爆発だったわけだけど、そりゃ爆発したら原子炉建屋までぶっこわれるわけだわ。
つーことでおれっち5重の壁だの自己制御性だの原発の安全性については一般ピーポーよりは知ってるけど、絶対安全ってことはねーな、って思ったわ。
みんなもなんでも絶対ってことはねーから、過信はやめてくれよな。
じゃーな。